FPT Japan Academyの75名の学習者が卒業し、日本でそれぞれの道を歩み出す
3月21日の朝、FPT Japan Academy(FJA)は2022年4月期、2022年10月期、そしてEnjoy Japan第2クラスの学習者を対象に卒業式を開催しました。式は温かく明るい雰囲気の中で行われ、教師と学生の間には多くの感動的な瞬間がありました。出席者には、FPT Japan Holdings(FJP)のCOOであるファム・ティ・タイン・ホア氏、FJPの上級顧問である浅見崇氏、FJAの校長である黒田英雄先生、FJAの現職の教師陣、そして70名の卒業生が含まれました。
2022年4月期と10月期の学生たちは、コロナ禍後初めて日本に渡航したFJAの最初のグループで、渡航直後の生活は多くの困難が伴いました。一方、Enjoy Japanクラスの学生たちも、学校と家庭の両立に努め、学業を無事に修了しました。
すべての困難を乗り越え、学生たちは数々の輝かしい成果を収めました。例えば、チャン・タン・サンさんはLSH財団の奨学金を獲得しました。ダン・ティ・トゥイ・クインさんは日本語能力試験N1に合格し、日本語教育振興協会から表彰状を受け、荒川区の日本語スピーチコンテストで優勝しました。グエン・ティ・フオン・リーさん(家族ビザ保持者)はN1に合格し、良い仕事を得ました。また、JALインフォテックや東急ホテルなどの大手企業から内定を受けた学生も多数います。
卒業式で黒田校長は、卒業生に向けて「克己(Katsumi)」という言葉を贈りました。これは「自分に打ち勝つ」という意味です。校長は、FJAが学生を全力で支援するフレンドリーな環境であることを誇りに語り、たとえ授業を欠席しても、教師が丁寧にフォローしてくれると述べました。しかし、卒業後にさらに高い教育を受けたり、社会に出て働く際には、より大きな困難に直面することになるとし、その時こそ「克己」の精神が必要になると強調しました。
浅見氏は、多国籍な卒業式に参加できたことに感銘を受け、日本語を使って異なる文化をつなぐことの素晴らしさを語りました。そして、Apple社のCEOであるティム・クック氏がワシントン大学の卒業式で語った言葉を引用し、「未来の人生の第一歩」を踏み出す卒業生たちに向けて、「揺るぎない北極星を見つけてください」と励ましのメッセージを送りました。それは、夢や目標、ビジョンを北極星のように常にぶれずに持ち続けてほしいという願いです。
また、ホア氏は、私たちを幸せにする4つのホルモン、すなわちドーパミン、オキシトシン、セロトニン、エンドルフィンについて、実践的で有益なアドバイスを共有しました。
卒業生を代表してマイ・チャムさんは感動的なスピーチを行いました。彼女は、日本に来た当初、期待と不安が入り混じった気持ちだったと振り返りました。周囲の人の話が理解できなかった日々から、今では自信を持って会話し、それぞれの未来へ踏み出せるようになったことを喜びました。彼女はFJAでの学びの時間が**「充実したもの」**であり、忘れられない思い出になると語りました。
式の最後には、FJAの学生と教師、そしてゲストたちがパーティーの雰囲気に溶け込み、歌やゲームを楽しみました。FJAは、卒業生たちが学校で共に学んだ時間をいつまでも忘れず、未来に向かって力強く歩んでいくことを願っています。